奥行き1mの果樹園

狭い庭で家庭菜園。完熟の果物を味わいたくて、小さな苗木から育てはじめ、美味しい実がなるようになりました。季節の花や野菜も育てています。庭に来る生き物や雑草も大切な仲間です。

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キジカクシ科~ヤブランとヒメヤブラン

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日陰から日向まで場所を選ばず下草やグランドカバーにも重宝します。すっくと立った花茎に穂状に付ける花は勿論、艶がありしっかりとした葉は美しく姿が乱れず、濃い緑色の葉は和の庭に、斑入りなら洋風の庭によく合います。

ヤブランの特徴

木の下を明るく彩るヤブラン

キジカクシ科ヤブラン属(リリオぺ属)の常緑性多年草で東アジアに分布しています。日本ではヤブラン属のヤブラン、ヒメヤブラン、コヤブランが自生し斑入りや花色が違うものなどの園芸種があります。別名リリオぺ、古名ヤマスゲ(山菅)、英名リリーターフ、サマームスカリ(ムスカリの花に似ているから?)。リリオぺはギリシャ神話の青い水に住む妖精レイリオペ(ナルキッソスの母)の名に由来します。

線形で縁に細かな鋸歯はあるヤブランの斑入りの葉

草丈20~40cm。根は先端で管状に太くなり匍匐根はありません。葉は硬く根生し幅8~12mm、長さ30~60cm、葉脈は9~11本。葉先は鈍い線形、縁には小さな鋸歯があります。根に付く豆粒ほどの塊根を乾燥させたものは大葉麦門冬(ダイヨウバクモンドウ)と呼ばれる漢方薬で滋養強壮、解熱の効能があります。

淡紫色の花が束生するヤブラン

花期は8~10月。花色は薄紫色、ピンク色、白色。葉間から薄紅紫の花茎を伸ばし穂状に花序を付けます。花径4~7mmの花が数輪、束状に付きます。花被片は6枚、雌しべと6本の雄しべがあります。葯は花糸と同長、先端は円く色は鮮やかな黄色。花柱は2mm、柱頭はわずかに3裂しています。

種子

ヤブランの若い種子

まだ若い種子。果皮は初期に裂開して脱落していて種子が剥き出しになっています。直径7mmの球形の種子は熟して黒色になります。

ヤブランの種子

育て方

日向から日陰まで植えられます。日向では花付きもよく引き締まった株になりますが、葉焼けします。根は多肉質で乾燥に強く、耐暑性も耐寒性もあり、関東以西では冬越しができます。込み合ってきたら3~4月、9~10月に植え替え、株分けをします。常緑の多年草ですが、冬には古い葉を刈り取り新芽を育てる方がきれいな葉を楽しめます。匍匐根が出ないので野放図に増えないので収まりがよい植物です。ナメクジが新芽や蕾を食べます。ハモグリバエは葉を食害します。取り除きます。

ヒメヤブランの特徴

ヤブランと同じキジカクシ科ヤブラン属の多年草です。ヤブランと異なり日向を好みます。

石の隙間から生えたヒメヤブラン

ヒメヤブラン

葉は根生、幅2~3mm長さ10~20cmの線形、基部は鞘に覆われています。葉脈は5本、葉縁は細い鋸歯、もしくは平滑。

ヒメヤブランの薄紫色の6枚の花被片に偏って付いた雄しべ

花期7~9月。花茎は10~15cm、扁平で狭い翼があり葉より低い位置に淡紫色の花をやや上向きにまばらに付けます。よく似たジャノヒゲは花は下向きに付きます。長さ4mmの花被片は6枚、雄しべは片側に偏って付き、葯は先端は円く黄色、雌しべは雄しべと反対側に曲がって上を向いています。

種子

ヒメヤブランの種子

果皮が薄く脱落して種子がむき出しになっています。まだ若い種子です。4mmの球形で熟すと艶のない黒色になります。

ヒメヤブランの変色中の種子

只今黒色に変化中。付け根に破れた果皮の名残があります。

コヤブラン

匍匐枝を出して増えます。葉はヤブランより細く幅4~7mm、長さ30~50cm。花期は8~10月、20~30cmの花茎に総状にヤブランより疎らに花を付けます。斑入りや花色の違う品種が流通しています。

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