奥行き1mの果樹園

狭い庭で家庭菜園。完熟の果物を味わいたくて、小さな苗木から育てはじめ、美味しい実がなるようになりました。季節の花や野菜も育てています。庭に来る生き物や雑草も大切な仲間です。

庭に来た生き物 自然教育園

チャドクガ

更新日:

ベランダで見つけた蛾は,チャドクガの成虫でした。

チャドクガの成虫

以前実家のサザンカの木にチャドクガの幼虫が発生して大変でした。今でもツバキやサザンカの傍を通るときにはちょっと気にかけて通ります。毒針毛は抜けやすく傍を通っただけでも被害にあうのですからやっかいな蛾です。チャドクガではありませんが、以前サクランボの剪定していて葉裏にびっしり付いた毛虫に刺されたことがあります。それほどの痛みや痒みはありませんでしたが、しばらくは下から葉裏チェックをしていました。

チャドクガは見過ごせないので殺虫剤を吹きかけました。排水溝に入っていってしまいました。家の中に入ってきてしまったら、そっと雑巾などをかけてそのままくるんで捨てるのがいいですね。

チャドクガの生態

チャドクガの成虫

本州から九州に分布します。葉に毒針毛の付いた卵塊の状態で産卵されます。産卵は7~8月と11月。幼虫が見られるのは4月と8~9月、成虫が見られるのは6~7月と9~10月。幼虫は2.5cm、頭部は黄色、体色は黒色で黄橙色の筋が入り白と黒色の長毛は生えています。成虫は約2cm、雄はやや小さく茶褐色、雌は黄渇色で黒い斑点があります。若齢幼虫はツバキ科の植物の葉に数十匹頭を並べて集団で生活します。葉の表皮を残して食べ、葉を食べつくすと規則正しく並んで移動していきます。食欲旺盛です。

毒針毛

毒針を作ることができるのは2齢幼虫から終齢幼虫までですが、その他は毒針を移行させてずっと毒針を持ち続けます。羽化直後には卵殻に付着していた毒針が移行し、2齢幼虫は背中に毒針を数百本、終齢幼虫になると600万本と増えます。驚きの数です。数種類の毒性物質を持ち、しかも針には返しがあり抜けにくい。雌の成虫は毒針をお腹につけて蛹から出て、卵にすりつけて天敵から守ります。ただ雄の成虫は毒針を持っていません。

交尾

 チャドクガの交尾

6月末、自然教育園の杭で交尾中のチャドクガを見つけました。この個体は黒い斑点がありません。上の大型の黄色いのが雌、下の茶褐色のが雄。雌は壁や葉裏で雄を待ちそれを見つけた雄は翅の下に潜り込み生殖器に差し込みます。半日ほどこのままです。チャドクガは蛹中に消化器を生殖器に換えてしまうので成虫になってからの10日間ほどは飲まず食わずで子孫を残すためだけに過ごします。

刺された時の対処法

刺された後数時間たってから赤く腫れあがり痒み出て2~3週間痒みが続きます。神経毒です。

触ったり擦ったりせずガムテープなどで斜めにそっと押さえてとる
流水でよく洗う
抗ヒスタミン剤を塗る。ひどい時は病院へ。

衣服もガムテープなどで丁寧に取り除く
洗濯はほかの衣服とは別にする。毒はタンパク質で熱に弱いので熱いお湯やアイロンが効果がある。

駆除

卵塊やまとまっている若齢幼虫の時に駆除します。風のない日に肌を露出せず風上側から枝ごと取り除きます。幼虫を刺激すると糸をはいて散らばってしまうので静かに取り扱います。袋に入れたら毒針毛は抜けやすいので飛び散らないようにしっかりと口を結びます。今はチャドクガを固めるスプレーがあるそうです。それなら安心ですね。そんな状況にならないことを祈るばかりです。予防は剪定をして風通しが良くなるようにします。専門の駆除業者がいるそうです。

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