奥行き1mの果樹園

狭い庭で家庭菜園。完熟の果物を味わいたくて、小さな苗木から育てはじめ、美味しい実がなるようになりました。季節の花や野菜も育てています。庭に来る生き物や雑草も大切な仲間です。

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サクラソウ科の植物~マンリョウ(万両)

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一つ一つの花は地味ですが沢山つけるので華やか、葉は深みのある光沢がある緑色で、葉の下に付く赤い実は数が多く大きめで艶やかで目を引きます。季節を問わず和風の庭には欠かせない植物です。

マンリョウの特徴

朝鮮半島、中国、台湾、日本では関東以南から九州の林に自生するサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木です。江戸時代に多数の園芸品種が作られました。別名ヤブタチバナ(藪橘)

マンリョウ

下屋敷の奥庭にもあちこちに植えられています。これは1mを超える立派な木です。ここはかつての下屋敷の奥庭が公園として整備され公開されています。高台の地形を活用して小さな滝や池を配した高低差のある江戸時代の回遊式庭園の一部です。

マンリョウの葉

樹高30~100cm、根元から新しい幹を出し株立ちし、先に小枝を疎らに出します。樹皮は灰褐色でゴツゴツした落下した枝の跡が残っています。上部のボリュームに比べ幹は直径1cmほどで華奢です。葉は幅2~4cm、長さ4~13cmの長楕円形で葉縁は波打つように鋸歯があり、互生に付きます。肉厚で革質で光沢があり深い緑色です。表裏面とも無毛。

マンリョウの葉裏

葉の裏側です。灰緑色の裏面には明点と黒褐色の細かな点が疎らあります。

マンリョウの葉を光に透かして見ると黒点が見える

光に透かして見ると黒い腺点が沢山見えます。

マンリョウの葉の鋸歯の間にある腺点

波状に膨れた凹部分にある内腺点は窒素を固定する共生細菌の詰まった部屋です。

マンリョウの花

花期は7~8月。葉腋から1~2段の散形花序を出し花径8mmほどの十数個の花を付けます。萼は5裂、花冠は5深裂し裂片は反り返ります。5つの茶褐色の斑紋がある黄色い3角形の雄しべの間から長く雌しべが伸びています。1日花です。

反り返ったマンリョウの花。斑紋のある黄色い雄しべの間から長く雌蕊が伸びている

果実

まだ若いマンリョウの花

まだ若い果実です。斑紋が残っています。果実は8mmほどの球形の核果で10月赤く色づきます。

マンリョウの果実

艶やかに赤く色づきました。

庭には鳥からの贈り物のマンリョウとセンリョウの芽があちこちから出てきます。玄関先に移植して今赤い実と黄色い実が付いています。

品種

斑入り千鳥、実の大きなオオマンリョウ(宝船)、白い実のシロミノマンリョウ、黄色い実のキミノマンリョウ、紅葉する紅孔雀などがあります。

シロミノマンリョウ

シロミノマンリョウ

シロミノマンリョウ

シロミノマンリョウ

育て方

日陰から半日陰の湿潤な場所で育てます。宝船や普通種は庭植えできますが、斑入りのものなどは弱く発育も遅く鉢植えの方が適しています。細根が少なく移植は難しい植物です。下葉が枯れて上に伸びていきます。あまり見苦しくなると上部を切り取りますが2~3年花は咲きません。植え付けは4~5月、根を傷つけないよう注意します。肥料は特に必要ありません。

増やし方
挿し木、種蒔きで増やせます。挿し木は5~7月、3~5cm、3か月ほどで発根します。種蒔きは果肉を取り除いて乾燥させないようにすぐ蒔きます。発芽まで3~4か月かかります。成木になって果実を実らせるまで4年ほどかかります。下葉が枯れてきて樹形が乱れてきたら5月にとり木をします。発根までに4か月ほどかかります。

縁起物

縁起物として正月に使われます。

億両 ツルシキミ ミカン科ミヤマシキミ属
万両 マンリョウ サクラソウ科ヤブコウジ属
千両 センリョウ センリョウ科クロランサス属
百両 カラタチバナ(唐橘)サクラソウ科ヤブコウジ属
十両 ヤブコウジ(藪柑子)サクラソウ科ヤブコウジ属
一両 アリドオシ(蟻通し)(有通し)アカネ科アリドオシ属 短枝が変化した刺がある。

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