奥行き1mの果樹園

狭い庭で家庭菜園。完熟の果物を味わいたくて、小さな苗木から育てはじめ、美味しい実がなるようになりました。季節の花や野菜も育てています。庭に来る生き物や雑草も大切な仲間です。

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マキ科~イヌマキ(犬槇)

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玉散らしなどに仕立てた和の風情ある木や直角に切り揃えられた生け垣などでよく目にしますが、雌花と果実がとても興味深い植物です。

イヌマキの特徴

イヌマキ

マキ科マキ属の常緑針葉樹です。在来種で関東以西の暖地の林内に見られます。コウヤマキをホンマキと称しそれより劣るという意味でイヌマキ。別名、クサマキ(草槇)、単にマキ(槇)、ニンギョウノキなど。ホソバ(細葉)と呼ぶ地方もあります。材が緻密で耐水性にも優れ白アリにも強いことから建築材や土木材、桶などの器具剤に使われます。

イヌマキ

樹高1.5~5m、野生では20mにもなるものもあります。幹は直立し捻じれます。灰褐色で樹皮が縦に裂け鱗片状に剝れます。枝は古木になると下垂します。葉は螺旋状に付き互生、幅5~10mm、長さ10~18mmの広線形で密に付きます。主脈が目立ち、皮質で艶があり葉表は深緑色、葉裏は淡緑色です。

花期3~6月。雌雄異株です。雄花は葉腋に2~3cmの淡黄褐色の円柱状の花序を穂状に3~5個付けます。

イヌマキ雌花

イヌマキ雌花

雌花は葉腋に1cmほどの柄を出し数個、単生します。長さ1cmの淡緑色の花托の先に青白色の粉を吹いたような胚球が1個(まれに2個)付きます。花托の基部に小さな線形の2枚の苞片があります。

果実

イヌマキ

直径1cmほどの粉を帯びた緑色の果実が9~10月に熟します。イヌマキラクトン、ナギラクロンを含み有毒です。誤食すると下痢や嘔吐を起こします。種子は1個で2枚の鱗片が肥厚した套皮に包まれています。果実は雌花単独でも付きます。花托の部分も膨らみ暗紅色になりました。

イヌマキの果実

花托部分はさらに黒く変化し縮みます。花托の部分は柔らかく松脂臭がありますが甘く食べられます。

育て方

暖地の植物です。丈夫で土壌を選ばず病害虫にも強く、大気汚染や潮風にも強く、放任すれば暴れますが刈込に強く育てやすい植物です。日向を好みますが半日陰でもよく育ちます。刈込、剪定は真夏と冬を避けて5月、9~10月に。込み合った枝や徒長した枝を落とし、用途に合った刈込を年に2回ほど行います。種蒔きと挿し木で増やせます。挿し木は3~4月、9~10月に。種は直播きなら10月、採り蒔きなら3月に。

痛んだ場所からカビが入り込んで黒く点々と菌体を作り灰褐色になって枯れるペスタロチア病を起こすことがあります。取り除いて、病原体が広がらないように葉に水を掛けないように注意します。すす病も同様に排泄物などからカビが発生します。枝葉が込み合ったままにするとアブラムシやカイガラムシが発生しやすくなります。

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