奥行き1mの果樹園

狭い庭で家庭菜園。完熟の果物を味わいたくて、小さな苗木から育てはじめ、美味しい実がなるようになりました。季節の花や野菜も育てています。庭に来る生き物や雑草も大切な仲間です。

庭の植物 植物の構造 池田山公園 育て方

メギ科の植物~ヒイラギナンテン(柊南天)とホソバヒイラギナンテン

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柊に似た葉も黄色い花も黒紫色の実も秋の紅葉も、1年を通して楽しませてくれます。ここはかつての下屋敷の奥庭で高台の地形を活用して小さな滝や池を配した江戸時代の回遊式庭園の一部です。

ヒイラギナンテンの特徴

メギ科メギ属(以前はヒイラギナンテン属)の常緑低木です。中国、台湾原産で江戸時代初期に渡来しました。魔除け、厄除けの縁起物です。

ヒイラギナンテン

樹高1.5~2m、幹は枝分かれせず叢生、柔軟です。切り口は黄色で古くなると亀裂が入り盛り上がるような樹皮になります。1本の細い幹から放射状に幅5~10cm、長さ15~25cmの奇数羽状複葉を互生に付け、小葉は5~9対でヒイラギに似た葉が対生に付きます。上部の小葉が大きくなっています。厚みのある革質で光沢があり葉縁の荒い鋸歯は鋭い刺状です。葉柄の基部は鞘状になって茎を抱きます。陽が当たり寒さに当たると冬には紅葉します。

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン

花期は3~4月、茎の頂点から斜め下に数個の長い総状花序を出します。まれに斜上します。

ヒイラギナンテンの花

苞は幅4~7mm、長さ8~15mmの倒披針形で先が尖っています。花径7mmの黄色い花を沢山つけます、萼は外側の3枚が小さく先が円くなり中間部分の6枚は広卵形、外に広がります。2層になった内側6枚は楕円形の花弁でカップ状になりの先端には切れ込みが入っています。雄しべは6本で花被片に密着していて葯は円形。雄しべは接触刺激で起き上がり雌しべに近づく面白い仕組みになっています。蜂がよく集まる花です。

ヒイラギナンテンの花

果実

ヒイラギナンテンの果実

果実は幅4mm、長さ8mmほどの楕円形の液果で最初緑色、6月頃には黒紫色になって白い粉を吹きます。種子は褐色で長さ5mmの楕円形です。

ヒイラギナンテンの果実とナミテントウの蛹

ヒイラギナンテンの果実とナミテントウの蛹

ホソバヒイラギナンテン

ホソバヒイラギナンテン

樹高1~2m。奇数羽状複葉が互生に付きます。小葉は細く鋸歯はありますが刺は柔らかく紅葉しません。花期9~10月。果実は2~3月に藍色に熟します。明治時代に渡来しました。

ホソバヒイラギナンテンの葉

ベルベリンとメギ

ベルベリンはメギ科の植物に含まれるアルカロイドでメギ科の属名に由来しています。抗菌、抗炎症、血圧降下の作用があります。止瀉薬や目薬にも配合され、漢方にも利用されています。ヒイラギナンテンの幹が黄色いのはベルベリンが含まれているためで民間療法では煎じて口内炎や扁桃炎に使われます。メギは目木、古来、民間療法で目薬に使われていたことによります。

メギ

公園で見つけたメギ

茎には稜があり葉や枝の付け根に鋭い長い刺があります。この刺の様子からコトリトマラズ、ヨロイドオシの別名があります。花期は4~5月、黄色でヒイラギナンテンによく似ています。秋には楕円形の赤い実を付けます。

育て方

日向から日陰まで育ちますが、日が強すぎると葉焼けを起こし、日陰だと花の付きが悪くなります。強健で耐寒性も耐暑性もあります。発育が遅く、剪定は不要な枝を切り取るぐらいで特に必要はありません。花芽が付く前の3月に。植え付けは3~4月、10~11月、浅植えにします。移植が難しい植物です。病害虫はとくにありません。

増やし方
零れ種や挿し木で増やせます。果肉には発芽抑制物質を含むので取り除きます。6、7月に10cmほどに切った挿し芽を吸水させてから挿し木にします。

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